現代の大学生の留年の現状は「身体疾患、精神障害、消極的理由、積極的理由、環境要因、その他」の6つの理由に分類されています。
このうち身体精神と環境(経済)を理由とする大学生の就学意識に関係なく留年を余儀なくされる2つの事情を除くと、「消極的な理由と積極的な理由」という就学に対する学生の意識が多くを占めているのが留年理由の現状です。
近年では「就活留年」という言葉で表現されるように、就職活動のチャンスを伺うためにわざと卒業を遅らせる留年も増えておりますが、昔ほどではないにしても留年そのものがマイナスのイメージがあります。

大学生が留年する2つの「消極的な理由と積極的な理由」
参考文献:大学における留年学生に関する調査
出典参照:報道発表 文部科学省
調査対象:国・公・私立大学、公・私立短期大学、高等専門学校1,191校 (回答校1,163校 回答率約97.6%)
調査期間:平成 26 年2月7日~3月7日
その1.消極的な理由
- 「世界中を一人旅していた」(大学2年・女性)
- 「海外放浪が楽しすぎて帰国しなかったので留年しました」(男性・30代会社員)
- 「ヒマラヤで武者修行しているうちに留年しました」(大学1年・男性)
- 「大学生の頃は何よりバイトと恋愛が楽しくて仕方がなく、留年しても構わないと思っていました。結果中退しました」(女性・20代OL)
- 「うちの大学は不思議なほど留年している人が尊敬の眼差しで見られるところがあり自分も留年した。一時的に学内で注目を浴びたが愚かな行動だった」(男性・20代会社員)
- 「寮生活が楽しすぎて単位取得ができず留年上限の4年、卒業までにトータル8年かかった」(男性・30代自営業)
その2.積極的な理由
- 「海外に1年間留学していました。現在はグローバル企業に就職しています。卒業を遅らせてまで留学した選択は正しかったです」(女性・20代会社員)
- 「インターンで働いたベンチャー企業の仕事に夢中になり学業より仕事が優先となった」(大学3年・男性)
- 「就活に満足できずに留年した。単位は取れていたので翌年は就活に集中することができ、希望の会社から内定をもらうことができた」(女性・20代会社員)
- 「就職氷河期で就職先が見つからず留年したけど、翌年は超氷河期で就職浪人。素直に単位を取得して卒業しとけば良かった」(男性・30代会社員)
このように目的意識のある留年と、就学に関係ない方向に進み学業に身が入らなくて単位取得ができずに留年してしまうという2つの理由に分類されます。

留年率の高い大学の学部
約2人に1人が留年
引用:中央公論新社「大学の実力2017」
約3人に1人が留年
引用:中央公論新社「大学の実力2017」
決して偏差値の高い大学に留年者が多いわけでもなく、医科歯科学部や外国語学部が突出して留年者学生が多いことから専門性の高い学部に留年者が多いことが伺えます。
また多くが付属高校からの推薦枠(指定校)入学ではないことからも、単位取得が困難な現状に加えて上記の「消極的な留年理由」が加味されて、授業についていけないという状況に直面する学生の悩みを、当ゼミナールでもよく聞きます。

また多くの大学生と接する機会から留年しやすい学生には特徴があります。
留年する学生の5つの特徴
(1)時間を守れない
高校と違い大学は遅刻に厳しいです。
授業の早退はもちろん、レポートの提出期限や出席回数次第によっては、僅か1回でも時間や期限を守れないだけでも単位を落とし留年が確定してしまう場合があります。
忙しい学生生活の中でも、特に自己管理が苦手な学生は留年しやすい筆頭にあげられます。
(2)夜型のタイプ
時間を守ることが学生生活の自己管理の1つとするならば、夜型タイプの人には朝の通学が苦痛になっている現状もシバシバ見受けます。
ついつい夜更かしをし、朝起きられずに授業を休むという事態が続き、繰り返すうちに授業についていけなくなり留年してしまうという悪循環に陥ります。
(3)モラトリウム(猶予)型
大学の単位には2種類あります。
ひとつは進級のために必ず取得しなければ必修単位、もうひとつが卒業までに取得しなければならない単位です。
この卒業までの期間を先延ばししてしまうため、大学4年間のうちに自らに猶予を与えてしまい、卒業間近に山ほど単位を残してしまうタイプです。
(4)ハマりやすいタイプ
先述した留学の理由にもある「海外でハマる」その実情には、積極的な理由と消極的な理由がありますが、学業に身が入らなくなるほど物事に熱中してしまうタイプの人も、それが就学に関係するならまだしも、的外れな方面に向かいハマってしまいますと留年どころか、それが引き金となって退学をする原因にもなります。
(5)真面目すぎる性格
効率よく単位取得に必要な学習だけをすれば良いところで「苦手を克服しよう」や「完全にマスターしよう」などの向上心と真面目すぎる性格が仇となる場合もあります。
最終的には単位と関係ない、自分でも抱えきれないほどの学習量を自ら抱え込んでしまい留年してしまうケースが意外なほど多いのです。
大学の授業についていけなくて悩んでいたり、積極的留年や消極的留年の理由に関わらず、単位取得の取得・留年の未然防止を対策支援しております。
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